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May 02, 2007

レアルタ・ヌア感想/プレイ日記12−士郎の「願い」編−

 まだ、こうしていたいと。あの笑顔を、まだ見ていたいのだと願っている――(衛宮士郎)

 数々の選択肢をくぐり抜け、VSキャスター編も佳境という所で謎の第8のサーヴァントが乱入してキャスター消滅。セイバーの存在を含めて色々と話を聞きに深夜の言峰教会に赴き、帰り道、士郎が自分の願いを自覚するまで。

 ◇

 VSキャスター編は、微妙にキャスターの小物っぷりが堪能できつつ、アサシンは既に消滅してるとか、キャスターは自分のマスターを殺してしまったとか、わりと色々な新事実が判明。この辺りの、バーサーカー戦中の時間軸に起こったイベントによる情報ピースの欠如(アーチャーの真名、アサシンのマスター、キャスターのマスター、キャスターの真名など)は、どうやらセイバールートとは別のルートで埋められる感じ。

 そして、VSキャスター編の佳境で、謎のアーチャークラスの第8のサーヴァントが乱入。非常にエラそうなこのサーヴァント、宝具級の武装を乱れ撃ちという、スーパーサイヤ人のバーゲンセール的なインフレっぷりを発揮して一瞬でキャスターを始末します。キャスター、かませ犬役、合唱。シチェーションが今イチとか、そんなことを言ってその最強サーヴァントは一旦いなくなりますが、どうやら彼とセイバーは訳ありの様子。色々とセイバーに問いただすと、彼とは前回の聖杯戦争で最終戦まで争った間柄なこと、戦ってる最中に求婚されたこと、そして、その10年前の聖杯戦争でセイバーを使役していた存在こそが士郎の義父、衛宮切嗣であったこと、衛宮切嗣こそ令呪を用いてセイバーに聖杯を破壊させ、士郎の原体験である大火事を引き起こした本人であることなどがセイバーの口から明かされます。

 事態を整理するべく士郎、単身で言峰教会へ。言峰綺礼の口から色々と聞いて情報を整理する中、聖杯を手に入れられなければ永遠にサーヴァントとして召還され続け、手に入れたら手に入れたで彼女自身の願いのためにセイバー、アルトリア(アーサー王)は死の直前に巻き戻ってブリテンを救える王を自分以外に選び直して彼女自身はサーヴァントとして輪廻の輪の外へ……という現在のセイバーの状況を救う手段、

1.人を殺して魔力を維持し、現代に留まり続ける

 or

2.聖杯を使って彼女に第二の生を送らせる

 の2手段が確認されます。ただし、どちらもセイバーの意志とは無関係なので、令呪を一つ残しておかなければならない。セイバーの自立意志も尊重している士郎は結局八方ふさがりに。この辺り、

  起きてしまったことを『無かった事』になどできない。それは不可能な事だし、それ以前にやってはいけない事ではないのか。

 にかかる形で、士郎の大火事経験と、セイバーの悲劇的な過去の結末とがシンクロする形で、どんな悲劇だとしても過去を改竄して良いのか?というテーマにかかってくる部分だと思うんですが、士郎、今はそれよりも、願いなど無かった自己犠牲の自分から、一つの願いとして、セイバーに側にいて欲しい、セイバーが好きだという「願い」をついに一つ獲得。

 まだ、こうしていたいと。あの笑顔を、まだ見ていたいのだと願っている――(衛宮士郎)

 エゴVS全員救済

 というアンビバレントが一つのキーになっていたお話でしたが、大火事の最中、一人選択され(エゴを通されて)救済された衛宮士郎、願いが叶えられるのは一組のみという聖杯戦争の設定、そして、セイバーに求婚する第8のサーヴァントが現れたことで想起される、結ばれるのは一人とのみという「恋愛」と全てをシンクロさせて、相成れない「全員救済」の思想を置く形で、一つ、エゴを覚えることの是が主人公、衛宮士郎が星空を見上げるシーンを通して描かれます。全員救済も、全員と結ばれることもできないのだとしたら、他のマスター&サーヴァント組の願いを殺す形になっても、(恋愛ゲームの延長のゲームという視点から)全員のヒロインとエンディングを迎えられないとしても、一つ選択して大事な人を想う。理想主義者の、悪と紙一重のエゴの目覚め。カッコいい。

マジキュー4コマ Fate/stay night CLIMAX!(7)
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Fate/stay nightコミックアンソロジー VOL. (18)
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