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May 13, 2007

レアルタ・ヌア感想/プレイ日記20−理想問答編−

 「――じゃあなに。アンタ、自分の為に魔術を習ったんじゃないの?」(遠坂凛)

 VS葛木宗一郎・キャスターのバトルの翌日、投影魔術の影響で半身が麻痺したまま過ごし、凛さまが家にやってきて作戦会議。夜に、凛さま、アーチャーとが自己犠牲的な士郎のあり方に関して否定してくる所まで。

 ◇

 これは相当面白いです。

 「戦いには理由がいる。だが、それは理想であってはならない。理想のために戦うのなら、救えるのは理想だけだ。そこに、人を助ける道はない」(アーチャー)

 のアーチャーの言葉に、士郎とセイバー、言い返す言葉が無く沈黙。

 セイバールートにて士郎もセイバーも理想を追った者同士という共通項がある人物であることが既にプレーヤーには伝わってるわけですよ。その果てに辿り着いた破滅を過去の改竄で精算するために戦ってたセイバーが、士郎の信念の告白に打たれて、破滅に辿り着いてでも理想を追った過程をセイバーが受け入れることで浄化されるという物語を綴ったのがセイバールートだったのに対して、今回の凛ルートでは、そんなセイバールートでは肯定された士郎とセイバーの自己犠牲的に、破滅に辿り着いてでも理想を追い続けたという姿勢が、アーチャーによって否定されます。この辺りの転覆構成はわりとゾクゾク。

 だけど、アーチャーの夢をプレーヤー的にはかいま見てる伏線から、現在は犠牲を強いてでもの部分救済、そして自己の優先を説いてるアーチャーも、生前は士郎(やセイバー)と同じく自己犠牲の理想の求道の末に破滅に辿り着いた者同士っぽいんだよね。それを、アーチャーの夢をかいま見、士郎に接してる凛さまだけが気付いているという配置。

 プロローグで、

 「あのね、アーチャー。世界ってのはつまり、自分を中心とした価値観でしょ?そんなものは生まれた時から私の物よ。そんな世界を支配しろっていうんなら、わたしはとっくに世界を支配している」(遠坂凛)

 と言い切ってる凛さまが、そんな自己<他者(世界)の士郎とアーチャーを放っておけないという構図が熱い。士郎とアーチャーは似たもの同士。

 そして、結局アーチャーが指摘してるのは士郎のその理想が士郎自身のものではなくて他人のものである点がいかんということなので(事実、「正義の味方になりたかった」は自分の理想ではなくて切嗣の理想であったことに士郎自身も気づき始めてる)、そういった理想が士郎自身のものとして獲得される……という所がこのルートのお話の落としどころのような気がしてきてますが、どうなんでしょうか。

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