aamall

May 25, 2007

レアルタ・ヌア感想/プレイ日記23−アーチャーの正体判明編−

 「アイツとだけは、俺が決着をつけなくちゃいけないんだ」(衛宮士郎)

 VSキャスター陣営決着から、めくるめく変動を経てVSアーチャーの形になるまで。その過程で、アーチャーの正体が明らかになります。

 ◇

 士郎VS葛木&凛さまVSキャスター。凛さまが魔術戦をおとりに、キャスターに肉弾戦を仕掛けてギリギリまで追いつめるという展開は面白かったです。しかも、寸勁(すんけい)で腹部に一撃とか、凛さまは中華料理が得意という序盤で描かれたわりとどうでもいい設定がここで中国拳法を使う伏線になってたりと、無駄に凝った構成での、意外なる魔術師の肉弾戦。

 結局葛木に分け入られて凛さまのその戦略は成就しなかったんですが、ここからの展開が二転三転して凄まじいことになります。まずは、凛さまを裏切ったとみせかけたアーチャーが再度逆にキャスターサイドを裏切り、不意をついて投影剣戟の嵐でキャスターを抹殺。この時、今際の際にキャスターが、

 「だって、私の望みは――さっきまで、叶っていたんですから」(キャスター)

 と、葛木の胸で息絶えることができたというのが、微細な救いが与えられていて良かった。生前スケープゴートの魔女として民衆の怨恨を一身に浴びせかけられてたからこそ、初めて一人の人間として見てくれた葛木を信奉したメディアが初めて獲得した願いは、大多数の生命の搾取と引き替えになどしなくても、既に叶っていたという切なさ。最後に顔を覆っていたローブがはだけて素顔が見える演出も、魔女ではなくメディアとして死ぬことができた的で見事。

 続いてアーチャー、葛木宗一郎をも抹殺。ここで全員救済を未だ理想と掲げる士郎視点で葛木を殺すのを止める選択肢が出ますが、この時点で勘のいい読者には既にアーチャーの正体が伝わっているので、士郎の理想との反目を描く意味で、これが現実と言わんばかりにあっさりとアーチャーが葛木を抹殺。全員を救うことなど、できない。

 さらにアーチャー、そのまま士郎をも抹殺にかかります。

 

 ここでキャスターに囚われていたセイバーと凛さまが再契約という超展開を見せて、セイバーが真の力を取り戻します。

 全力セイバーVSアーチャーという構図になって、ついにアーチャーの宝具の代わりとなる能力、心象風景が現実を浸食して実現化する能力、「固有結界」が発動します。

 体は剣で出来ている

 プロローグでの凛さまとアーチャーとの会話で出てきて以来、長い伏線でした。本来は魔術師というアーチャーの投影剣戟に対して、士郎も剣戟を投影しかえしてその場は消滅。アーチャー、凛さまを連れて一旦離脱へ。士郎との決着は翌日、イリヤスフィールの古城にて。

 その後の、決戦前夜の士郎とセイバーの会話が良いです。

 かつての自分を見る側に
 いつかの自分を見る側に


 ここに来て、ようやく士郎とアーチャーが同一人物。アーチャーは士郎の行く末に英霊となった存在であり、未来軸から輪廻の輪を外れ、今回過去の自分自身である士郎がいる時代に召還されたのだという事実が(ほぼ)明かされます。

 これは、ここにこそ書いてなかったけど、僕的には実はだいぶ前から気付いてた。固有結界の設定と士郎の投影魔術の設定とが重なって見えたセイバールートから何となく思ってたし、凛ルートに入ってから士郎がアーチャーの双剣を投影した辺りでほぼ確信してました。それくらい、伏線の張り方はフェアでした。

 理想を貫き通して英霊になった自分が、その後現実に摩耗して部分救済と排他の原理の正当性を唱え、あまつさえ理想を唱え続ける過去の自分を抹殺して否定して全てを終わりにしようとしている。

 アーチャーからすれば、綺麗事を唱え続ける過去の自分が許せない。士郎からすれば、現実に摩耗してしまった未来の自分が許せない、だからこその、反目劇。

 ここで、理想を追いかけた自分の過程のためにもアーチャーと戦わなければならないという士郎に対して、セイバーが、

 「貴方がそう望むのなら、私はそれに従いましょう<中略>その行く末を最後まで見届けます」(セイバー)

 と、そっと同意してくれる所が熱かった。しかも、BGMがセイバールートで士郎が信念の告白をした教会のシーンで流れたのと同じ、主題歌「disillusion」。

 セイバールートをプレイ済みの読者は、セイバーもアーサー王として、他者>自分のまま理想を追いかけて、結局悲劇的な結末に辿り着いた者として、士郎と同類の少女だったことが分かってるわけですよ。だからこそ、例え悲劇的で報われない結末を士郎/アーチャーが迎えるとしても、理想を追ったその過程、その想いに関して、セイバーはエンパシーを感じられる。だからそんな自分を否定する未来の自分との決着を、セイバーは認める。自動的に、士郎のアーチャーとの戦いが、同じく理想を追ったセイバーが否定されるか肯定されるかの代理戦争になってる構図が熱いです。

 セイバーと士郎の関係は良いです。最高の自分主義者だからこそ、他者主義的理想を追いかけてる士郎に危うさを感じながらも嫌いじゃない、眩しいという凛さま目線からの凛さまと士郎の関係もいいけど、同じく他者主義的理想を追った者同士であるがゆえに心から共感できるというセイバー目線からのセイバーと士郎の関係もいいです。

 そんなこんなで決戦へという所で本日のプレイ終了。そろそろ凛ルートも佳境かな。近いうちにエンディングまで行くかもです。

→いよいよ登場

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