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July 16, 2007

レアルタ・ヌア感想/プレイ日記32−髪留め伏線編−

 「あーなんだ。外に、出さなければいいんだ」(間桐桜)

 夜、柳洞寺に赴いての、VS真アサシン、間桐臓硯、真夜(アルヤル)とのバトル。まさかのセイバー消滅をうけて、翌日のそれでも戦い続けるという士郎の決意、凛さまとの完全な協力関係締結まで。

 ◇

 恒例の夜の巡回パートの前に、昨日、桜と口論になったセイバーさんから、桜のあり方について指摘が。

 「良くも悪くも、彼女は自分を重くしている」(セイバー)

 何でも自分の罪にしてしまって、しかも贖罪を未来に求めずに現在に受け入れるという桜の極端な自罰傾向を指摘。セイバーさんもそのあり方に覚えがあると言っている通り、この辺りはセイバールートで語られている、アーサー王時代のセイバーさんのあり方にそっくり。セイバールートでは結局士郎もセイバーさんも似たもの同士と回収されたので、士郎(とアーチャーも)もセイバーも桜も、ある時点で自己犠牲的(セイバーさんが「自分を重くしている」と言っているのは、逆に言えば、自分が犠牲になることでなんとかなるほど自分の存在は重いとみなしているという意味)なあり方に傾倒してしまうのは皆同じ。セイバールート(Fate)も遠坂凛ルート(Unlimited Blade Works)も、ごり押しでそんなあり方でも理想を追った過程は尊いと肯定して乗り切りましたが、この間桐桜ルート(Heaven's Feel)で、いよいよこれまでとは別な解答が物語として示される予感。

 夜、柳洞寺にて、待ちかまえていた間桐臓硯、真・アサシンとのバトル。士郎をアサシンの能力で暗殺されるのを避けるためにセイバーさん単独で真・アサシンを追いますが、バトルの終盤で、真・アサシンそのものが陽動だったことが判明。足下から、例の公園に現れたり、ランサーを始末したりしていた怪人X(仮称)が現れて、セイバーさん捕縛されてしまいます。怪人Xは臓硯から真夜(アルヤル)なる名前がようやく付与。この名前もなんかの伝承に出てくる系だった気がするなぁ。なんだろう?そして、なんとセイバーさんそのまま消滅。ギャー、陽動に気を取られてるうちに足下からグワシッとか、そんな単純な手に引っかかっちゃダメだよ、セイバーさん。ああ、これで、真夜(アルヤル)に飲み込まれたセイバーさんがビジュアルだけ各所で見られる黒セイバーさんになって再登場するのかな?

 一方で、セイバーさんが消滅した今、素の人間になってしまった士郎は絶体絶命のピンチに。臓硯と真・アサシンを相手にこりゃ死んだモードだった所、なんとそこに助っ人に現れたのは再召還されたライダーさん。真・アサシンに鎖がまをぶっ刺して、そのままぐるんぐるん回してハンマー投げのように放り投げるという、ダイナミックな戦闘を披露してくれます。こんな、ワイルドなお姉さんだったのか。

 ライダーさんが助けてくれた意図がよく分からないまま、セイバーさんを失って傷心で衛宮邸に帰ると、起きて待っていた桜から、

 「……はい。お帰りなさい、先輩」(間桐桜)

 との満面の笑みが。おそらく日常に帰ってきてくれてありがとうという趣旨と思われる桜のこの言葉に、されど士郎、これからも戦いは続けると突っぱねます。それを受けてか、幕間劇で、衛宮邸の離れでの桜の独白という不思議光景が描かれます。まずは、傷の手当ての際に見た士郎の筋肉の分析。例えるならカモシカのようとか何とか、淡々と桜ちゃんが独白します。思い人の筋肉の描写をねちねちと言語化するのはバキの肉体を分析していた梢くらいかと思いましたが、桜ちゃんも顔を赤らめて悶々としながら士郎の筋肉がどうこうと小一時間。筋肉フェチなんでしょうか。と、思いきや、筋肉トークを掴みに、セイバーさんがいなくなったことを喜んでる自分に対する嫌悪やら、それでも士郎に固執する心情やらと、悶々と桜の内面が明かされます。挙げ句の果てに、士郎をこれ以上傷つけないには、もっと非道い傷を負わせて家から出られなくすればいいなどという、病んだことまで言い出します。

 「あーなんだ。外に、出さなければいいんだ」(間桐桜)

さ、桜ちゃんヤンデレ説きましたよコレ。

 そして、ここで幕間劇その2で、言峰綺麗とギルガメッシュが今回の戦いにも参戦する様が描かれます。言峰綺麗は娯楽として、ギルガメッシュは取るに足らない人間は死んだ方が良いとの思想から、人間抹殺計画。大仰なこと言ってますが、麻婆豆腐の件から、言峰がちょっとバカっぽい人なんじゃないかフラグが僕の中で立っています。よくよく考えてみると、ギルガメッシュも相当バカっぽい。蔑称としての「バカ」じゃなくて、『修羅の門』とかで言われる自分の思想を貫きすぎてる意味での「バカ」っていうか。いや、何かそれも違うな。ギルガメッシュはエゴが肥大し過ぎてるわりにセイバーさんをめとろうとしてる辺りとか、普通に好感度的なバカっぽい感じなんですが。

 翌日、謎の高熱にうなされる桜伏線続行で、桜を自宅に残したまま、士郎は昨夜の件を凛さまに報告に学校へ。ここでの選択肢4連続が非常に重要な選択肢っぽい。セイバーさん消滅を受けて、独力で行くか、凛さまに助けを請うかの選択なんですが、僕は結局凛さまに助けを請う方を選択。凛さまが協力関係を結ぶ条件として凛さまの指示に従うことを上げてくるんですが、ここで4回も選択肢が出て沢山「はい」を言わされたよ。あー、この辺りの凛さまとの好感度で、ルートが桜ルート内にも二つあるらしいTrueEND(春に帰る)とNormalEND(櫻の夢)に分かれるっぽいなー。どっちみちタイガー道場エンドも含めて全部のエンディング見るつもりだからいいんだけど。凛さまよりの選択肢を連続で選んだ結果、現在では凛さまに反目的感情を抱えてる桜を放っておいて凛さまの家で修行する展開になっちゃったよ。

 その凛さま邸のイベントにて、幼少の凛さまの写真を士郎が見つけ、髪留めが今と変わっている点を指摘。凛さまから、髪留めは魔力を蓄えておく意味で、女の魔術師にとっては重要なアイテム、だけど諸事情で変えたとの解説が。なるほど、どうやら、桜が過去回想で士郎から衛宮邸の鍵を貰ったときに言っていた、大事な人から大事な者を貰ったのはこれで二度目という台詞は、一度目は凛さまから髪留めを貰ったことを指してるっぽい。姉妹伏線はほぼガチに。

 この辺りまで読んだ所で眠くなったんで続きはまた今度。

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 少々時間取れなくてFateラジオの方の感想は書けてないんですが、これでいざとなったらCDで補完できることに。良かった良かった。

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