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November 08, 2007

レアルタ・ヌア感想/プレイ日記34−黒セイバー登場編−

 「間桐桜を救う事は、自分を殺す事だと理解しているな?」(言峰綺麗)

 理想を棄却して桜を守ると決めた士郎はイリヤに協力してもらうべく一路森へ。そこでついに黒セイバーさんが登場&真夜(アルヤル)が爆発など、色々とんでもないことに。

 ◇

 「いや、確証はないけど、あいつは根っこで凄いヤツだからな。あいつが選ぶ未来は、きっと誰も失わない、とんでもなくハッピーな世界なんだと思う。だから大丈夫」(衛宮士郎)

 全員救済の理想を捨てて、それでも桜を守ると決めた翌日、協力をあおぐべくイリヤの森へ向かう前に、桜の前で凛さまを士郎が評してのこの台詞。なんだかじーんときた。自分を殺して皆を救うか、皆を殺して自分を救うかの選択しかなかったここまでの士郎に対して、凛さまは自分も救って皆も救うことができるとでもいった、士郎の超絶評価。この信頼関係は(Unlimited Blade Works)をクリアしてる後だからこそグっと来る。

 そして、イリヤの森にて凛さま&アーチャーと合流して、再びつかの間の共同戦線が樹立した所で、一気に舞台が活性化してバトルロイヤルへ。主立った構図としては、イリヤ&バーサーカー・凛さま&アーチャー・士郎VS、間桐臓硯&真・アサシン&真夜(アルヤル)&……ときて、ついに敵側に黒セイバーさん登場。この構成も痺れる。セイバールートの決着のように、士郎とセイバーさんは結局自分を捨てても全員救済の理想を貫いたという理想の共有者同士だったわけですよ。で、前回で桜のために士郎がその理想を捨てた、つまりセイバーさんとは思想的に分かたれた所で、セイバーさんが黒セイバーとして敵として登場。しかも、この黒セイバーさん初登場時に、ついに今まで温存されてきたレアルタ・ヌアオリジナル楽曲、「約束された勝利の剣[Black Saber mix]」がかかります。サントラの方ではもう穴が空くほど聴きまくってた超好きな曲だったので、こういうシチェーションで初登場で超燃えでした。

 そして、VS黒セイバーさんが水入りになった所で、なんか、突然真夜(アルヤル)が爆発。士郎、左腕を吹っ飛ばされ、アーチャーも致命傷を負ってしまいます。そこで、アーチャーの左腕を士郎に移植するという展開に。アーチャー、結局自分(士郎)という他者を生かすために自分(アーチャー)を犠牲にするという結末で、この桜ルートからは退場。(Unlimited Blade Works)のファイナルシーンで、他者>自己という自分の遠い日の理想の価値を取り戻したアーチャーゆえ、これは綺麗な退場の仕方です。

 真夜(アルヤル)の爆発により、いわゆる爆発オチ的な場面転換がなされ、舞台はまたもや言峰教会へ。

 「間桐桜を救う事は、自分を殺す事だと理解しているな?」(言峰綺麗)

 アーチャーから移植された左手を使えば、強力過ぎて自分が破滅するという設定も加わり、他者を犠牲にして自分のエゴを通す(桜を守る)どころか、余命が少ない桜に、それを守るために破滅する士郎と、自分も他人も救えないというこれまでにない八方ふさがりの状態に。

 そんな絶望状態の中、一抹の希望として、凛さまとイリヤが士郎に合流……という所まで。

◇他、読み応えがあった問答箇所

●臓硯VSイリヤの死生問答

 「最後に知っておけ。目の前に生き延びる手段があり、手を伸ばせば届くというのなら何者をも、たとえ世界そのものを犠牲にしても手に入れるのが人間だとな!」(間桐臓硯)

 絶対に自分>他者(世界皆)だと言い切る臓硯に対して、逆につらいなら自分の方が死ねばイイと言い切るイリヤ。思想的には、イリヤの言い分がこれまでの士郎の理想に近くて、臓硯のいい分が理想を捨てた後の士郎に近いです。最後の最後に桜のために世界の方を殺すという伏線だったりするのかのう。
 そして、イリヤ合流後、イリヤは桜に対してだけ冷たいんですが、間桐とアインツベルンという因縁だけじゃなく、自分を殺せると思ってるイリヤに対して、他人(特に士郎)を犠牲にしながら自分を殺せないで生き延びてる桜がイリヤは認められないというのがあるのかも。深い。

●言峰綺麗とギルガメッシュの「悪」問答

 綺麗が生まれながらの倫理欠落人間だったというこれまで垣間見えてきた言峰綺麗のあり方に対しての種明かし。どうしても負の事象でしか快楽を味わうことができない存在として生まれきて、それゆえに一般的倫理観との相克・軋轢に悩んできた昔の綺麗。ゆえに真逆の存在であった衛宮切嗣と物語があったと示唆される前回の聖杯戦争。この辺りは「Fate/Zero」で描かれるのかのう。楽しみだのう。ホロウアタラクシアやって、フェイト・ゼロ読んでと、まだまだ楽しいことがいっぱいあって困ってしまうのう。

●士郎とライダーの問答

 ライダーと桜も、士郎とセイバーが似たもの同士であった様に似たもの同士であるらしく、ライダーは主従を超えて純粋に桜が好き。それゆえに士郎へ問いかける、

 「貴方はサクラの味方ですか、士郎。この先にたとえ何があったとしても」(ライダー)

 の言葉。サクラのための自分の犠牲、サクラのための他者の搾取……などなどが「たとえ何があっても」の中には含意されてる感じで、士郎、その場で明確には返答できず。桜原理主義者な感じのライダーさんですが、味方サイドにこの人が来て、ようやく、例えば葛木原理主義者で他者を搾取していた凛ルートでは敵サイドだったキャスターの気持ちなんかが分かる感じ。こういう構成での表現方法は、複数ルートで紡がれるビジュアルノベルならではだなーと思ったのでした。

→ショップで実物見てきた。良い感じ。わりと大きい。

Fate hollow ataraxia 間桐 桜 ?制服Ver? (1/7スケールPVC塗装済み完成品)

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