June 30, 2010
セイバー、凛、桜
じわじわとくる良い感想。
>「自分が変われば世界は変わる」という天道の台詞は聞くタイミング次第で響くものがあるだろう。
Twitterで六法氷樹さん(http://twitter.com/roppou_hyouki)もいつだかつぶやいていたと思うんですが、凛様の、
「なんで? 世界なんて、とっくにわたしの物じゃない」
もこれに近い。
セイバールートのセイバーさんは、理想と言いつつ世界の方を変えようとしていた感があります。
あのルートをプレイすると、問答無用で、ああ、やっぱあるべき理想を目指して全てを捧げるって尊いよなーと思えるんですが、一方でセイバーさんは『空の境界』の荒耶宋蓮に近いよな、と言うような話もオフ会でしたことがあります。
つまり、荒耶が橙子さんに指摘されたように、セイバーさんも、あなたの理想、あなたの目指す世界、あなたが守りたい人間、それはあなたの頭の中にあるだけだ、と指摘され得てしまう。現実の方は世界も人間ももっと愚か、という。
一方で桜ルートになってしまうと、自分自身が世界に害なす存在なので、自分を殺すか世界を殺すか問題にまで発展してしまう。本質は悪(世界に害なす)だとしても、存在すること自体は否定されるべきではない、と言う言峰の方がラスボスと言う、凄いルート。
真ん中が凛ルートなのはやっぱりそういうテーマ上の意味もある気がして、この問題の振れ幅を調節しながら、なんとか自分も世界も両方守っていけるのは、たぶん凛様だけ。アーチャー化しない士郎があり得るのは、たぶん凛様がパートナーの凛ルートアフターだけなんじゃないかなんて解釈しております。
今思ったんだけど、凛様が桜ルートの最後に使う魔法が平行世界ネタなのもこの辺りに関係してるのか。超マクロな視点もありつつ、だけど極点で桜(ミクロ)を切ることはできない……という辺りが、一番作中解付近にいるキャラクターだと思ったりするのでした。
フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア] PlayStation 2 the Best
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