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April 19, 2012

魔法使いの夜/感想補遺(2012年4月19日)

 『魔法使いの夜』の感想補遺です。完全にネタバレで書いてますので、まだプレイ完了していない方はお気をつけください。

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 番外編『誰も寝たりしてはいいけど笑ってはいけない久遠寺邸』も読了。

 推理はそんなに難しくなかったけど、劇中で「本格なのにピッキング」とかメタ笑いネタを出してる辺り、いわゆる本格ミステリ的な推理とかは置いておいて楽しければイイや的なお話なのだと思いました。

 山城先生のファラオ眠りとか笑ったよ。そこ、そこに新規CG投入して、スクリプトの演出バリバリかけて見せるんだ! 的な方向で笑った。どうでもイイ辺りに贅沢に何かを投入している。

 二話以降に登場するらしいメイ・リデル・アーシェロットも立ち絵付きでバリバリ登場。既に彼女にも背景に物語があり、ガンガン青子たちに関わってくるのだろう感が滲み出ています。作品として現出する前に、圧倒的な物語世界観が既に存在しているのは素晴らしい。

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 本編、青子が魔法「青」を使って「Five」が流れ出す所が好き。積み重ねてきた「時間」という作中要素の結実。おそらく、「Five」は「第五魔法」の意味のファイブと、「五分間」の意味のファイブのダブルミーングでしょう。

 逆『Fateセイバールート』みたいな感じ。あっちは歴史をなかったことにはできない/しない、という話だった。だけど今回は、たとえ世界の秩序が壊れても、この五分間だけは吹き飛ばす。そこで青子が垣間見た光景が、草十郎が幸福だった頃、たぶん、西欧文明的な時間概念がまだなかった頃の「森」の風景というのも良かった。ずっと時間って大切だよねというのを背景に積み重ねてきたからこそ、クライマックスが色んな意味での「喪失」だというのが凄かった。

 吹き飛ばした五分間がどうなるのか(というより宇宙のエネルギー総量的にどう扱うのか、というような話なのか)は、現時点では不明(青子は生きてる間に考えるというようなことを言う)。二話、三話でこの辺りが一つはポイントになるのやもしれない。

 ここで四季が魔法で流転する演出があるからこそ、ラストシーンの、ただ大晦日から元日に日付が変わる「時間」を青子と草十郎で迎えられるのが尊い……というまとめ方が生きてくるんだろうな。良い作品でした。





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realtanua at 13:36│ twitterでつぶやく魔法使いの夜感想