aamall

June 27, 2012

Double meanings on the lyrics of "oath sign"

 『Fate/Zero』前期主題歌「oath sign」の歌詞には、送り手が意識してるかはともかく、日本語古語知識が少しあるとダブルミーニングになって切嗣ソングになる箇所があります。


 確かな絆を強く握り進もう


 のところ。「絆」は同じ字で「ほだし」という読みで、手枷・足枷のような意味が古語にはあります。「(馬などの)手綱を強く握り」みたいな言い方との韻で「絆を強く握り」にしてるんだろうな(zunaの音の連想)という点も上手いと思ってたのですが(実際、手綱や枷のように、繋ぐための長い紐のようなイメージがもともとある語)、それ以上に感じ入るのが「絆(ほだし)」という語が代表的に使われるシチェーションは、

 古典物語的には出家しようとした人が、だけど愛する妻や子との「絆(ほだし)」が切れなくて出家を思いとどまる、というものが多いこと。『源氏物語』でも光源氏が何度か出家しようとしても、家族との絆を切れずに思いとどまる……というシーンがあります。それくらい、足枷、障害でもあるけれど、大事なものでもあるのかもしれない、というニュアンスがある、ちょっと仏教的世界観を伴った日本語独特の含みがある語です。

 ゆえに、該当箇所の歌詞は、表面的にマスターとサーヴァントの絆(キヅナ)とか、そういうのを歌ってるのかな、という読みの他に、奇跡の具現みたいな出家願望(あっち側の世界への願望という点で共通するものがある感じ)を抱えてる切嗣が、だけどアイリスフィールやイリヤとの絆(ほだし)が切り難くて苦悩する……という含みも持っている歌詞だとも読めます。

 その後まで引用すると、


 確かな絆を強く握り進もうどこまでも 穢れきった奇跡を背に


 なので、ああもう分かるという感じ(奇跡よりも絆(ほだし))。「stay night」のセイバールート、桜ルートへのパスなのね、みたいな。

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box
『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box

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 話変わって、六法氷樹さん(Twitter)の今日のツイート。


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ちなみにFateの遠坂凛嬢は属性が五大元素統合だけど、意味合い的には全部乗せの意味であり五種類という訳ではなかったりする。地水火風とか以外にもこの世にある物には全て適正有り。逆に妹の方はこの世に存在しないものは全てに適正有り。具体的になんなのかはよくわからない

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 まじか。出典分からないけど、六法さんは結構設定関係のものも読んでるので、それなりのソースっぽい。だとしたらやっぱり、stay/night物語プロローグの、


  「なんで? 世界なんて、とっくにわたしの物じゃない」(遠坂凛)


 もその辺りと関係がある台詞として描かれているのか。よく練られているなー。

 ちなみに、属性と元素とかの話は『魔法使いの夜』にも少し出てくる箇所があって、これが青子と橙子で違うんだけど(劇中の中心的な謎の一つ、何故表面的には才能があるような橙子じゃなくて、青子が魔法の継承者に選ばれたのか)、そーいうことも考えると、ちょっと第五魔法「青」の正体にも近づける気がしてきた。いつか仮説とかまとめてみたい。

realtanua at 20:04│ twitterでつぶやくFate/Zero Column