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魔法使いの夜

April 12, 2014

まほよ同人誌など『BOOTH』様にて通販開始しました。

まほよ同人誌表紙

 本日は4月12日なので、『魔法使いの夜』発売から2周年ですね。

 特にそれに合わせようと準備していたわけではないのですが、僕の『魔法使いの夜』二次創作同人誌『暗闇の中で灯す物語と文明のアカリ』など、TYPE-MOON系同人誌含む、同人誌既刊を、Pixiv様の提携サービス「BOOTH」様で通販を開始しましたので、欲しかったけど手に入れてなかったという方おりましたらご利用頂けたら幸いです。↓


Language×Language同人誌通販/BOOTH

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January 16, 2013

Aoko on "Witch on the holy night"

青子/ボールペン/20130114

青子/ボールペン/20130116

Sometimes, I draw "Aoko" with a bollpoint pen.

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November 20, 2012

まほよの同人誌作ってました。

まほよ同人誌表紙  相羽です。

 こちらのブログではお久しぶりになります。

 一つ前の記事で(英語の記事ですが)告知していた、『魔法使いの夜』の同人誌作っておりました。

 発行自体は11月初旬の仙台コミケ合わせでしたので、もう出来上がっております。

 冬コミ(C83)もサークルスペース頂けていたので、そちらの方にも持ち込み予定ですが、ちょっと家の私事の関係で、まだ参加できるか確定とは言えない状況だったりです。

 で、現在メインブログの方で、一定期間(11月23日(金)まで)通販を受付中ですので、冬コミはまだ状況分からないので、確実に手に入れたいと思って頂けた場合は、そちらの方をご利用頂けたらと思います。

 簡単な本の紹介も含めて、詳しくはメインブログのこちらの記事からになりますので、よろしくしてやって頂けたら幸いです〜。

 僕なりにまほよの世界観を大切に作ってみました(^_^.

realtanua at 09:38|Permalink twitterでつぶやく

September 20, 2012

I would like to make a "WITCH ON THE HOLY NIGHT" fan book.

sencomiccs

 I would like to make a "WITCH ON THE HOLY NIGHT" fan book.

 Mayby, I will release it on the event "Sendai Comike204" on November.04.2012. at Japan.

 I'm writting a fan novel passionately now.  

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April 15, 2012

魔法使いの夜/感想

 『魔法使いの夜』、本編一周目を読了したので感想です。完全にネタバレで書いてますので、まだプレイ完了していない方はお気をつけください。

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●物語

 「森と現代文明」を両軸に取りながら、流麗に進んでいく物語でした。

 『TYPE-MOONエースvol.2』内の奈須きのこさんインタビューに、原本となった原作小説は、「なんのてらいもなくテーマを前面に押し出している」と語っておられる箇所が出てきます。『空の境界』後は基本娯楽エンタメで、テーマは深読みする読者にだけ伝わればよい的なスタンスなのだけど、原本『魔法使いの夜』の時は若かった、というようなニュアンスです。その辺りのテーマを押し出す感じは今回のリメイクでだいぶオブラードにくるむよう書き直した、とも続いていますが、その原液的直球テーマが、この部分の「現代文明への批評性」みたいな箇所だったのだろうと感じました。

 前半のクライマックス「魔法使いの夜」において、「森」側の主人公である草十郎が、ミラーハウスの中から見えた都市(現代文明)の空に、


 ……ああ、なんて醜い。
 こんなものを、これから一生見続けていく。



 ともらしてしまう所が好きです。人畜無害とか言われながら、誠実に現代文明に適応しようとしてきたけれど、どこかでそれらを醜いと感じていた自分に気づいてしまう。

 現実の話も持ち出すなら、これはドストエフスキーが万博を目撃した時に感じた絶望、ニーチェやハイデガーが転覆したいと願った科学技術文明と合理論に根差した現代文明の歪さ(この辺りの話は木田元の一連の反哲学の著作に個人的にはよっています)、それを、草十郎も感じ取ってしまっていた、という場面だと思います。

 交わらない三者三様の星の巡り、という話的には、青子は「近代」、有珠は「中世」、草十郎が「文明以前」、だと思いました。それぞれ、よって立つ思考基盤が違うので、交われるはずがない。キッチィーランドで青子と有珠がなぜ殺し合いにまでなるのかとも思うのですが、有珠にすれば、中世的な「魔術の秘匿」という条件は自身の存在意義でもあるわけです。劇中の様々な箇所で、草十郎的な文明以前の「森」の思想はもちろん、有珠がよって立つ「中世」的な価値観も、暴力的な「近代」資本文明によって押されているのが描写されています。

 ちなみに学問的には(というか新書とかに書いてある話ですが)、「中世」の存立基盤の方が宗教とか物語とかで、「近代」が何と言っても資本(お金)です。童話詠唱(物語)が主要魔術である有珠はもろに「中世」って感じですが、だとするならば有珠と青子の戦いは「中世VS近代」。背景になってるパラダイムが全然違います。やはり、そうそう相容れない部分があるのです。

 しかし、その戦いは、


 消費/消滅の理を担う、最新の魔法使い。


 のフレーズと共に青子の一応の勝利。近代の特徴は資本(お金)だと言いましたが、もう一つは何と言ってもそれに基づく「消費」です。

 そんな訳で、大まかに主要三人のバックボーンを並べてみるなら、


青子:近代、消費(資本)
有珠:中世、童話(物語)
草十郎:文明以前、肉体


 です。

 ロックが好き、買い物が好き、地下鉄(近代以降の産物)の音が好き、という青子はやっぱり消費とか近代に関して何かを担っている主人公で、有珠は童話と物語、そして草十郎は森であり、自分の肉体です。有珠が近代以降絶滅した鳥に想いを馳せる箇所がありますが、鳥(=肉体で飛ぶ)というのが、文明以前の比喩かと思います。だから、遊園地で肉体のみで飛んで見せた草十郎の姿に、有珠は目を奪われる。そんな三人が、英国の台頭から始まった(奈須作品で英国が重要なのはたぶんこのテーマのため。近代文明を大きく世界に広めた起点は、なんといっても英国)近代化の波の終着点として、東洋の果ての80年代末の日本、バブル末期の黄昏時に交差する。たいへん詩情的だと思います。近代の駆動音に乗せられて勃興し、そして競争に敗れて無残に消えていったレジャー施設。廃墟となったキッチィーランドが前半クライマックスの舞台とか、既に神感が漂っておりました。ファストフード店にすらピエロ(童話・物語)の浸食はある、というシーンが好き。全体的に遊園地戦は、青子の勝利に終わるものの有珠のターン。近代、確かに凄い。だが、そこにも至るところに、童話や物語がある。中世は、負けていない。

 そして、有珠以上に、特に青子と草十郎は、お互いがお互いに違うだけにお互いに惹かれ、また逆に認められない。

 青子が近代と消費で、草十郎が森と肉体だ、という話に、当然のように「自分」の問題がそこにからまって描かれます。例の現実の思想史で言う、「近代的自我」の問題です。大まかに言って、「近代」以降は個人の自己が強くなって競争になっていく。だから、凛とした自我を持ち自己を掲げていく青子は、自己が無い草十郎にいらだちを当初は感じてしまう。その自我に依拠しない素朴さこそが、近代人が忘れしまった真実性を含んでしまっているからこそ、自我に塗れた自分の醜さが否応なく突きつけられてしまう。逆に草十郎は、ラストバトル前の詠梨神父と草十郎の会話でかなり明示的に語られていた箇所ですが、自分に自我がないからこそ、凛とした自己(劇中の別の言葉で言うなら「心のカタチ」、「自分の色」)を掲げて進んでいく青子に羨望を抱いてしまっていた。

 さらに、近代以降の自我の目覚めは、必然的に競争、闘争に帰結していく。自分を貫くあまり、相容れないものは蹴落として、自分の目的にまい進していく。その近代以降の競争、闘争が、マクロには根源の渦を目指して競争する魔術師たちという比喩で描かれ、ミクロでは相容れない青子と橙子の闘争、という形で描かれます。

 ここまで背景が描きこまれた上で、近代消費世界、現代文明の歪さをあぶりだした上だからこそ、最終章の草十郎の二つの言葉、


 ――自分が、彼女(だれか)を助けたいんだ。

 と、

 人殺しはいけないことだ。


 が重みを持つ。

 自己を持てなかった人間が、ようやく到達できた自分の願い。それが、「青子を助けたい」という他者の希求だったということ。そんな人間だからこそ、近代以降の人間がしょうがない原理として受け入れてきた競争・闘争の末の敗者の退場に対して、「人殺しはいけない」という当たり前のお題目が言える、ということ。


●カーネーギ事件

 ここまでだけ書くと、なんか現代文明に関して批判的な話で終わるのかという感じですが、もちろんそういう偏った作品ではなかったです(「近代」っぽい青子が主人公なので当然と言えば当然ですが)。本編でも逆に現代文明を肯定するような要素も出てくるんですが、特に色濃くこの「現代文明の良さ」を描いていたと思うのが、幕間的な短編(途中でArciveに追加されるヤツ)「カーネーギ事件」です。魔術も魔法も、暴力も出てこない(唯架さんのは許容範囲で)、ちょっと良くないことが起こり、街の住人たちだけで補い合って解決する話。悪徳販売業者に騙される人たちという悲しいことに対して、魔術と関係ないただの学生でただの生徒会長の青子が、鳶丸が、久万梨が、教会関係とは関係ない唯架が、学校のもろもろの友人たちが、補い合って、あくまで普通の街に住む人間たちとして問題を解決する話。一瞬魔術戦のノリで暴力によって解決しようと傾きかける青子に言った鳶丸の言葉、「ここは法治国家」だからなるたけ法的に行こう、が好きでした。森は確かに素朴で素晴らしいかもしれない。だけど近代文明人が編み出した法治国家ナメんな。

 そんな訳で、被害者の会を作るとか、契約書を押さえるとか、非常に地味かつ堅実な方法で問題を解決。僕はこの話が一番好きかもしれない。

 その一連の騒動が終わった後の、鳶丸と草十郎の暮れゆく街を眺めながらの会話のシーンも良い。鳶丸が語っていたのは、「代わりがいるから逆にイイ」ということ。森、確かに素朴で幸福だった気がする。鳶丸自身も、相続争い(近代的自我に基づく競争・闘争)に巻き込まれてうんざりだ。でも、イイところもある。街自体が、森とは似たようなでも違うような別種の生態系だ。例えばバイトが辞めた、すぐ次のバイトの人が雇われて入る。なんだ、私には代わりがいたのか、と90年代作品(代表はやはり奈須さんも影響を受けたという『エヴァンゲリオン』)のように自己価値感の欠如で悩むのか? 違うと鳶丸は語る。見知らぬ他人が、自分の抜けた穴を補ってくれる、自分が、顔も知らないような他者を補うことができる、と、それが街は素晴らしいんだ、と。

 こっちが、むしろこの作品の解答くらいに感じました。交換、贈与、どちらの形にしても、森ほど閉じていない現代文明社会の街は、補い合いながら暮らしていくことができる。それぞれの自己が大きくなりすぎて競争、闘争に振れ過ぎる嫌な面もあるけれど、自己それぞれが自分にできることを交換したり、贈与したりしてみんなで生きていくことができる、これはやはり素晴らしい。歪で醜いことも多いけれど、何とか、この街の灯りを肯定してはいけまいか。

 明確には語られない有珠と草十郎が最初に出会ったシーン(お互いよく分かってない)に、解答が凝縮されている気がする。たぶんお腹が空いていた有珠に、着ぐるみを着て配達していた草十郎が、残りを分けて(贈与)あげた。道化的な出来事。でも、競争による奪い合いだけじゃないんだ。適材適所、欲するものがない人に、それを余分に持っていた人があげたり、交換したりもできる。それは、何やらとても素晴らしいものに思える。


●魔法

 「これはまだ日々の生活(じかん)が穏やかだった頃の風景。」という作品のキーワードはもちろんのこと、作中の様々な箇所で、印象的な久遠寺邸の時計が進む描写、時間の消費に関する風景(野球したり、一日かけて卒論の写しのバイトしたり、時間に関してのんびりと優しく、その大切さをあぶりだしていく)、バイトの設定(時間のお金への交換)などと「時間」に関して掘り下げてきて、ついに炸裂する第五魔法「青」が「時間」関係だったのにはやられたと思いました。

 時間の超克、とでも言えばいいのかな。単純なタイムリープ系じゃなくて、個人の時間を借りたり、それを使って自分の時間を進めたり、時間そのものを吹っ飛ばして、どこかの時間軸に置いて来たり、色々できるらしい。まさに、秩序は壊れ、カオスに。青子のロック好きまで伏線だったのか……。

 これだけ、ゆっくりと大切な穏やかな時間という一つの主題を描いてきながら、青子が10年分自分の時間を進めるという最終戦は不覚にも涙ぐむものがあったよ。そこでビジュアルが『月姫』とか『MELTY BLOOD』でお馴染みの赤髪のスーパー青子(「魔法使いの基礎音律」より)になるというメタ演出もイイ。『空の境界』や『Fate』で「永遠を超える一瞬」を描いてきた奈須作品的にも感じ入るものがありました。

 プレイ時間を表示せず、Archiveという本棚形式から本を取り出すようにして「読む」というのも「ゆっくりとした時間」演出なんでしょうね。細かく積み重ねていた要素と、クライマックスのメインネタ(魔法)の種明かしがシンクロしていて凄いと思いました。


●氷室冴子『雑居時代』との関連

 最後に、個人的に無類の氷室冴子作品好きとして、『雑居時代』との類似点などあげてみます。

 当初からコンセプトに「雑居」を押し出しており、『TYPE-MOONエースvol.3』では奈須さんが影響を受けたクリエイターの名前に氷室冴子をあげている点から、まず間違いなく『雑居時代』からある程度影響は受けてる作品だと思うのですが、細かい所でしみじみとしてしまいました。これも「時間」要素ですが、氷室先生が『雑居時代』の続編を書くことはもうないけれど、こうして最新の『雑居』物語が読めたことが感慨深いです。

 豪邸に女二人、男一人で雑居するという設定からして『雑居時代』なんですが、男が主夫的な役割を担う、とか、「お金」にまつわるコメディ調エピソードが起こる、とか、細かい所でその類似性(というか、一種の本歌取り的な表現なのかと思いますが)にニヤニヤしていました。上にあげた「カーネーギ事件」が凄い『雑居時代』っぽい(笑)。お金が発端でおこる愉快なショートコメディエピソードが、『雑居時代』にもあるのでした。TYPE-MOONのクリエイターさんたちにはもちろん、先人として氷室冴子先生にも敬意をば。





体験版の感想へ

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March 27, 2012

『魔法使いの夜(Mahotsukai no Yoru)』待機中

 『魔法使いの夜』発売日に向けて待機中。アキバBlogさんなんかに発売前の秋葉原の様子が取り上げられているのを見て、盛り上がりを疑似体験中。仙台でも駅方面のショップに行けばけっこう展開されてるのかな。そんなにしょっちゅう駅方面に行けるわけでもない身の上なのですが、最近のその手のショップ様の広報展開は、既に担当の方のアートの領域になってる側面があるので、ライヴに一回は散策に行ってみたいところ。

 個人的には、前々から言ってましたが、まじで4月12日と13日はまほよ休暇予定です。今の所実現しそう。プレイ時間が20時間程度というのは発表されてるので、一周目の感想はそこそこ早くアップできるかと思います。逆にネタバレ注意状態になるので、その頃近辺は、プレイ予定の方はこのブログ読むの気をつけて頂けたらと。

 ◇◇◇

 ただ、TYPE-MOONくくりで言うと、僕がFacebookとか見てる限り海外の注目は海外配信される『Fate/Zeroセカンドシーズン』にもっぱら集まってる感じです。幼凛様に萌えくるってる海外の方、中国語のファンアート、実はけっこうあるBL需要、などなど色々見たっス。まじ、「can't wait(待ちきれない!)」みたいなコメントがFacebookページにだーって付いてたりする。国内産業の対外的価値が色々懸念されてる中、本当がんばってくれてると感じます。

 さらにはそんな中、遠坂凛様の原形とも言われる青子が主人公の『魔法使いの夜』がいち早くプレイできるというのも、これは日本在住のある種の特権感を感じます。もう、ほんとこんな感じで開国と鎖国をうまく使い分けていくといいんだよ、たぶん。

 ◇◇◇

 中世やら近代の話なんかを絡めつつ、英語でも色々テキスト書いてみるつもり。英国が重要な意味をもつ奈須作品の世界観で80年代バブル末期の日本が舞台とか、本当よく考えたな、と(いや、こっちが原形だから先に考えていたのか。)。そこにおそらくは物語使いである有珠の物語論(文明論と不可分)の射程も入っていくのが予想されそうな感じで。

 ◇◇◇

 公式英訳題と思われる『Witch on the Holy Night』よりも、『Mahotsukai no Yoru』のままでだいぶ波及してる感じでしょうか(これは最近の日本アニメとかの流れ。英訳題よりも、日本語そのままの題で語ってる外国の方が多い)。日本語教育やるつもりの身としてはありがたい。是非とも、特徴的な奈須文体について海外の方々と一緒に語れるくらいの未来を目指したいものなのでした。

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
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January 28, 2012

"WITCH ON THE HOLY NIGHT" will be released on 4.12. in Japan

I'm looking forward to playing the "WITCH ON THE HOLY NIGHT", which TYPE-MOON(making the original novel game of "Fate/stay night" ) makes newly. It will be released on 4.12. in Japan. This is going to be great.

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
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December 16, 2011

魔法使いの夜体験版/感想

 雑誌「TYPE-MOONエースvol.7」にて発表された『魔法使いの夜』体験版の感想です。
 ネタバレで書いてますのでまだ未プレイの方は注意です。

 ◇◇◇

 ◇◇◇

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 それは「魔術と現代社会」でもいいし、「森と文明」でもいいのだけれど、共通して右側に来る一つのキーワードは「資本(主義)」だと思いました。

 舞台の80年代末というのは、僕自身も幼少時にタイムリーに経験しているのだけど、資本の高騰としてのバブルが終わって、時代が黄昏に入っていく辺り。「回転寿司屋ができた」とか「コンビニでバイト」とか、資本主義文明の新たな開闢が進行形で進みながら、ある種の喪失や断絶が背後につきまとっている独特の雰囲気。これは、『空の境界』で90年代の廃墟ビル(バブル崩壊後に取り残された)が印象的に使われていた頃から、個人的に奈須きのこ作品に感じていた部分です。もう少し踏み込んで言えば、Fateのアンリマユの概念とか、「Fate/hollow ataraxia」内のアンリの台詞など、資本主義文明に一言もの申したい的な要素は、かなりの奈須作品の根底に流れ続けているようにも思う。今年のウォールストリートデモまで娯楽作品に結びつけようとは思わないけど、どういう訳か奇しくも時代的なタイミングで世に出ることになりそうな作品。

 劇中で資本主義現代文明の象徴のごとき大量生産品としてのテレビをめぐる議論が既に青子と有珠の間でなされているのが、体験版の中だけでも出てくるのだけど、どうしてもそこに古き魔女として純化を保とうとする有珠と、より現代に適応しながら生きていこうとする青子の二ヒロインのあり方を重ねざるを得ない。そこに、文字通り「森(文明以前)」から出て来た草十郎が関わっていくのだから、ますます話は資本について何かを感じてしまうような設定に満ちている。極論すれば、ここまで読んだ所で、青子がいなくて有珠と草十郎だけだったら、文明とかいいよ、古きに帰ろうよ、で終わってしまいそうな作品なのかもしれない(笑)。

 しかし、もちろんこの作品は資本主義批判・新しいもの批判、みたいな単純なイデオロギーっぽい作品ではない。青子は回転寿司屋を興味津々に視察に行き、魔術師でありながら学生、しかも生徒会長であるというキャパ的に苦しい二重の生き方を、あえて凛として飄々として重ねていく(80年代後半の「学校」が、今から考えてもおどろくほど学力による競争主義的な、資本社会の縮図になっていたのも指摘したい。この点は、奈須さん自身が影響を受けた作家にあげる氷室冴子さんの、僕が勝手に青子に重なる所があると思っているヒロイン(数子)が出てくる『雑居時代』などに描かれている)。そのどっちつかずのあり方を体験版の中だけでも有珠に指弾されそうになる場面などがありつつも、なんやかやと、強きを認めつつ、弱者を捨てきれないまま生きていく。流麗なオープニングは音楽とCGだけで溜息が出るけれど、館(森の側にある)から学校までの青子の登校風景、しかも淡い雨が降っている……というのは、それだけで作品の何かをかなりの程度表現しているのだと思う。

 そして、古きと新しさのシーソーゲームではない謎の融合は、一歩引いた視点から作品全体のコンセプトにも見て取れる。

 古き良さは80年代のジュブナイル小説と伝奇小説のテイストであり、新しきは、最新の技術で作られている、という点である。

 ぶっちゃけ、「小説でいいじゃん」という批評が今から頻出することが予想される作品のように思う。けど、やはり敢えて最新のスペックのPCにインストールして味わうADV形式だからこその作品なんだ、という矜持が、圧倒的な未知数を残しながら、既に体験版からは感じられる。基本、素材とスクリプトだけで表現しているというあのシーンやこのシーン、いったいどういうことなの感が満載の体験でありました。これが、紙芝居(古き)でありながら最新、という、表現最前線なのか……と、もう何回目かの溜息。

 80年代、氷室冴子文脈、奈須文体(勝手に泉鏡花あたりからの系譜ではないかと思ってる)、そして青子可愛いよ、青子、と、人生上稀なくらいリリース前から期待してる作品。大人しく来年の春を待ちたいと思います。

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
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September 21, 2011

アニメ『Fate/Zero』がもうすぐ

 メインのブログの方は更新しておりましたが、こちらではお久しぶりです。全体的に震災からの生活再建モードで過ごしておりました。

 痛感してるのは、アニメとかゆっくり観てられたのも平和だったからなんだなということですが、一方でここ10年あまりのアニメ観たりな時間にも意味はあっただろうという風に持っていきたいと色々模索しております。

 そういう訳で、10月からのアニメ『Fate/Zero(公式サイト)』はじっくり視聴しようと楽しみににしています。僕が住む仙台では、関東圏での放映からは一週遅れでBS11での視聴になりそうなんですが、もうこの作品に関しては人生体験とか、そういう感じなんで特に急いで観なくてもじっくり観たいと覚悟完了しています。

 アニメにも意味があっただろうと思いながらも、一方で震災が来ようが経済危機が来ようが俺たちのオタク消費文化は終わらないぜというようなノリにももうピンと来なくなっているのも事実です。

 そんな中で『Fate/Zero』というかufotableやTYPE-MOONは随分前から「消耗品を作りたくない」という方に舵を切っている点に、何かしらピンと来るものを感じています。いや、ufotableも娯楽消費的な作品は作ってるし、TYPE-MOONもFateエクストラの続編とかモロに消費時代の産物じゃんという気もしますが、一方で制作陣のインタビューなんかを追っていると、「消耗品じゃない命かけて向き合って作る」作品というのを追ってるベクトルも彼らの中に強く存在しているのを感じます。

 確かに、『劇場版空の境界』はそういった方向の奇跡の具現で、僕としてはまったく消耗品になっていない作品。10年経っても、折に触れて見返すことがある作品です。それらを作ったスタッフが、また再結集して、決して消耗感覚ではなく「次」を作ったのがアニメ『Fate/Zero』と感じているので、これは見届けたいと思っています。

 「消耗品ではない日本発娯楽作品の可能性」としては、かなり前から原画のこやまひろかずさんやテキストの奈須さんが繰り返しじんわりと「超高速娯楽消費世界ってどうなの」感を各種インタビューで醸し出している、『魔法使いの夜』もそうです。

 早く出せ、早く出せと言ってる人達も多いんですが、そもそも制作哲学として消耗品にしないという理想を目指しているので、制作工程も発売タイミングも、市場と効率重視からは一歩距離を取ってるのだろうと推測します。

 広報キーワードの一つである「時間の流れがゆっくりだった頃」というのも、静かに反超消費主義を掲げているんだろうと。おまけに、舞台が80年代末で、バブル崩壊の頃なんですよ(つまり、既に巫条ビルのような崩壊後の廃墟ビルが描かれていた『空の境界』の少し前)。現実世界でもちょっと今年後半から来年にかけて経済情勢的にそんな感じになって、いよいよみんな「時間の流れがゆっくりだった頃」について考え始めないといけない感じになってくると思うので、そういうタイミングで時代的にリリースしてくれたらいいんだけどなと個人的には思っているのでした。

 ◇◇◇

 また、最近模索しているのは海外の人達との漫画、アニメ、芸能などの話題をきっかけとした交流の漸進的な展開、ですが、TYPE-MOONとかはどうなんだろうと色々調べ始める所です。

 SMAPとかAKB48は既に十分中国とかシンガポールで共通の話題になる規模で展開してるのが分かってるのですが、日本の漫画・アニメの「NARUTO」とかメジャー路線(「NARUTO」の海外人気は凄いです)とはまた違う辺りの話題の度合いのさじ加減ですよね。よく海外のコスプレイベントではセイバーさんとかアーチャーにコスプレしてる外国の方は見かけますけどね。微妙に、各国の神話ネタとかが作品の中核にあるので、「それ違げーよ」とか思いながら見てるんじゃないかと心配になります(笑)。そして、違うなりに受け入れられるんなら、それも多様性受容の一つの形なのだと思います。

 中期的にはそういう話題をきっかけに日本語教育のビジネスを展開していきたいんですが、とはいえそういう場面でいきなり奈須きのこテキストとかは使えないよなー、などとも考えています(笑)。たぶん既に研究してる人もいるんだと思いますが、奈須さんはおそらく文体研究とかで考えるなら泉鏡花辺りから掘り下げていく系統ですよね。そういった、ポップカルチャーを媒介にする話とは矛盾するようだけど、話題の第一歩として娯楽が機能して、そこから消耗品ではない、日本語文体論(及び他の言語の文体論との対照研究)に例えば繋げられる、と、そういう感じの活動を今はイメージしています。

oath sign【期間生産限定版】

MEMORIA(期間生産限定盤 )(アニメ盤)(DVD付)
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May 03, 2011

魔法使いの夜と氷室冴子作品

 お久しぶりです。相羽です。

 ライブドアブログ有料版の契約切れでしばらくこのブログが消えておりました。新しいアドレスで復活させましたが、以前とURLが変わっていて、TOPをブックマークしていた方や、以前のURLのまま過去ログを参照したい際などご不便をおかけするかもしれませんが、ご了承頂けたら幸いです。

 ◇◇◇

 『魔法使いの夜』が発売になるまではこのブログもそんなに更新しないかと思うんですが、今日は僕がまほよを楽しみにしている点をば一つ。

 何回か書いていますが、TYPE-MOONエースの奈須さんや武内さんのインタビューを読むと、まほよはだいぶ氷室冴子作品の流れを汲んでるらしい作品であることが伺えるからです。

 奈須さんが影響を受けた作家さんの中に名前を挙げていますし、何度も書いている通り雑居コンセプトは氷室先生の『雑居時代』に重なりますし(劇中の年代もだいたい同時期)、青子は設定的にも雰囲気的にも『雑居時代』の数子っぽいです。

 氷室冴子は僕の中でも生涯影響を受けるであろう作家ベスト3には入るような作家なので、その点でTYPE-MOONが氷室冴子文脈と合流するかもしれないという所に、非常に興奮し、期待しているのです。

 本格的な文芸評論みたいなのはほとんど書いたことがないのですが、今後本格的にやることがあるとしたら、『魔法使いの夜』をやってみた後の、氷室冴子論になるような気はしております。亡くなってすぐパロディ的な同人誌は作ったのですが、もうちょっと本格的なものをやってみたい気持ちがあります。文芸批評自体が雑誌では売れず、そもそも従来の文脈であんまり扱われない作家さんで、一方でコバルト的な文脈も衰退していっている現在では、やる人がほとんど僕くらいしかいないような題材な気もしますし。少女小説史からエリアーデまでを含めた、射程が広いものを一度腰を据えて書いてみたいな、という野望はあったりなのでした。

雑居時代〈1〉(Saeko’s early collection〈volume.7〉)
雑居時代〈1〉(Saeko’s early collection〈volume.7〉)

雑居時代 (第1巻) (白泉社文庫)
雑居時代 (第1巻) (白泉社文庫)

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January 13, 2011

練習風景/ボールペンとノート

 どうも、相羽です。

 今日は淡々と日常の練習風景の数コマをば。

 ◇◇◇

久遠寺有珠1/110113

久遠寺有珠2/110113

 有珠練習中。

 iPadに取り込んでいる各種公式画像やTYPE-MOONエースの資料を見ながら模写とかして、彼女の少女性を捉えようと試みてる時間が最近では一番幸せやもしれない。

 本編発売前でも、「久遠寺有珠」という名前や「物語使い」という示唆されている設定からして、「少女性」に関しては間違いがない(実際にTYPE-MOONエースのインタビューにもこの言葉は出てくる)。

 そして一次資料を真似する(そっちに近づく)以外の方法でその少女性に近づくの難しいー。

 ◇◇◇

セイバーさんの甲冑/110113

 セイバーさん初練習中。

 そして、セイバーさんの甲冑は今まで「シンプルなデザイン」という第一印象だったんだけど、実際に描いてみるとエラく線の数も多くて色んなバランスに気を使ってあるんだなと思い知るのでした。

 どうでもいいですが、このくらいのサイズの画像アップしてると、その昔個人サイト黎明期に模写アイコンとか作ってたの思い出すな……。今ではTwitterにせいぜいブログのコメント欄になっちゃったけど、「掲示板」にキャラクターアイコンを使用して語り合うみたいな二次創作活動の文化もその昔あったんだよ!

 ◇◇◇

くま/110113

 全然関係ないクマ。

 その昔、大学の後輩のY(飄々とした男。格闘技などやってる)に「相羽先輩って実は天然ですよね!」と言われたことがあるのですが、それはあるかもしれないが、計算で狙っていってる時もあるんだよ!

 学生時代からテニプリの許斐先生は尊敬してました!

realtanua at 12:40|Permalink twitterでつぶやく

January 11, 2011

青子/スクールペン画/110111

青子/スクールペン/110111

 青子練習中。

 去年の後半から絵の活動はスクールペンが中心になりました。それにポイントポイントでボールペンを使う感じで現在はやっております。

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January 08, 2011

新年とまほよー

 どうも、相羽です。

 こちらのブログでは遅くなりましたがあけましておめでとうございます。

 冬コミ(C79)はお疲れ様でした。

 当サークルにはまほよ本がすでに既刊として一冊あるので(厳密には『魔法使いの夜』を含めたTYPE-MOONの「雑居」コンセプトと氷室冴子先生の『雑居時代』をかけたパロディ本ですが)、最近まほよも盛り上がってきたし、バカ売れなんじゃないかとかちょっぴり期待していたんですが、もちろんそんなことはありませんでした(笑)。まほよとか興味ある方は最初からTYPE-MOONスペース行くってことか……、それはそうだ!(今回は僕は創作漫画スペースで参加)。

 でも一冊買っていって下さった方が。感謝!

 当日の『まほよ』関係同人誌はあめとさん(ホームページ)のが良かったです(18禁本注意ですが)。うちのサークルの新刊と交換して頂いたりも。多謝。そして一つ前の魔女っ子TYPE-MOON本に載ってるあめとさんの漫画を読んで、最初の頃の鮮花漫画と変わらないノリを感じて安心したのでした。あめとさんの漫画は「ラスト1ページで超展開」か「最初の1ページから超展開」かのどちらかなので、開くとき凄いドキドキするぜ……。

 夏コミは僕も久しぶりにTYPE-MOONスペースで申し込もうかなとちょっと検討中だったり。まほよ本が既刊一冊ある訳だし、もう一回くらい発売延期になっても(弱気)、夏には発売していて、みんなと楽しくやりとりできるんじゃないかという気が……。

 青子と有珠はその後も模写したりラフ描いたりはかなりしております。今年の小さめの目標は「二次創作絵もちょくちょく描いてみる」なので、このブログも少しそんな感じにしていってみようかな、などと。

 ではでは、まほよの発売までは引き続きまったりペース更新になると思いますが、今年もよろしくお願いいたします。

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September 08, 2010

コンプティーク2010年10月号

 10日発売の「コンプティーク」10月号。書影が出ましたので宣伝がてら。

 前回の特集と同じクラスなら、かなり内容がある『魔法使いの夜』特集が掲載されているはずー。

コンプティーク 2010年 10月号 [雑誌]
コンプティーク 2010年 10月号 [雑誌]

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September 02, 2010

「魔法使いの夜」発売延期の報など

「魔法使いの夜」発売延期のお知らせ/TYPE-MOON公式サイト

 という訳で『魔法使いの夜』発売延期に。

 KEYの麻枝准さんが、何かのインタビューで、あと一歩という感じのゲームが多いのは、クリエイターの完成系になる前に商業的市場的条件からリリースしてしまう場合が多いからということを言っていたりしたので(これは『CLANNAD』が時間かかった分成功したのは、完成系になるまでリリースを社長が待ってくれたからみたいな文脈でした)、クリエイターの完成系優先なのは僕はまあ良しと思うのですが、それとは別に単純に「待ち遠しい」という文脈からは延期は悲しい。

 公開済みのCGやらテキストを元に、冬まではイラストでも練習しておくかって感じですかね。

 Fate(僕はレアルタ・ヌアからですが)の時はそこまでできなかった分、今回はブログに少し二次創作絵アップしたりな楽しみ方もしてみたいという願望があるのですが、それにはまだ練習が必要なので(有珠描くの難しいよね!)。

 ◇◇◇

 話変わって、先日発売した『劇場版空の境界第六章』画コンテ集の、オフィシャルな特設ページができておりました(少し収録コンテも見られます)。↓

劇場版『空の境界』画コンテ集シリーズ、第6弾 第六章「忘却録音」画コンテ集、発売中!

 鮮花ー。

 見返してる率は、第六章が断トツだったりします(えー)。

劇場版 空の境界 第六章「忘却録音」画コンテ集 (講談社BOX)
劇場版 空の境界 第六章「忘却録音」画コンテ集 (講談社BOX)

 ◇◇◇

 そして気を取り直して、2号連続まほよ特集第2弾の「コンプティーク」10月号も予約開始ー(10日発売)。↓

 先月号の第1弾が充実していたので期待です。

コンプティーク 2010年 10月号 [雑誌]

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August 25, 2010

コンプティーク9月号感想と、『星が瞬くこんな夜に』届きました。など

 という訳で、「魔法使いの夜」関係で、購入しておりました「コンプティーク」9月号の話と、昨日届いたsupercellのエンディング曲「星が瞬くこんな夜に」の話をば。(ネタバレ注意です)

●コンプティーク2010年9月号/感想

 新しいCGとかは公開されないんじゃないの、表紙絵だけで儲けもの、くらいに思っていたんですが、コンプティークナメてました。有珠の魔術から新キャラ立ち絵、新公開のCG、ショップ特典のイラストラフまでと盛りだくさんな内容でした。TYPE-MOONエース並、だと……。

 有珠の魔術は、「物語」の幻想の顕現。ゆえに有珠=アリスとかかってるっぽいし、公開されてるCGに青い鳥とかも映ってるっぽい。「Fate」や「空の境界」以前の奈須作品の原型ということで、Fateの物語に出て来た英雄の召還や古典物語を本歌どって古典物語(例えばアーサー王伝説)と作品本体の物語(Fateという物語)とを行き来する構造とか、原液的なアイデアはこの有珠の魔術にあったのかもしれない。

 つかこれ、人形師(橙子さん)VS物語師(有珠)っていう展開になるってことか? 熱すぎるな……。キャラクターに息吹を吹き込む的な意味合いは同じでも、物質と想像の点で異なる……的な。

・新キャラ

 文柄詠梨(ふみづかえいり)、周瀬律架(すせりつか)、周瀬唯架(すせゆいか)の三人で、いずれも聖堂教会関係者(仮)。

 おおう、やっぱり聖堂教会一派も物語に関係してくるっぽい。いよいよ奈須世界の最新作にして原風景という感じ。それを言い出すと、「物語」も「人形」も「教会」とは色々連想が働く訳で……。事前情報からして、Fate的な強者と弱者(「空の境界」なら荒耶宗蓮と臙条巴で表現した主題と言ってもよいかも)の主題も絡んでくるっぽいので、青子(強者を認めるも弱者を捨てきれない)と教会のストーリーも楽しみ

 ◇◇◇

●星が瞬くこんな夜に

 supercellによる「魔法使いの夜」エンディング曲。この曲目当てでしたが、収録されてる3曲全部良かった。

 なんか、この言葉使ってれば今のところ「まほよ」は語れるんじゃないかという感じですが(汗)、「80年代」のミュージックシーンの、現代のリビルドヴァージョンという印象を受けました。

 おそらくは、作中はWINKがポップシーンを駆け抜けている反面で、猪瀬直樹『ミカドの肖像』のプロローグで「MIKADO」というデュオに関する評論が論じられていたような時代。

 一時の繁栄と、その中にある空虚、両方が同居した時代の黄昏時のお話。そんな予感。

 都市とかビルディング自体が奈須作品では印象的に使われているのですが、『ミカドの肖像』のプロローグのロラン・バルト『表徴の帝国』の引用部分は奈須力全開な感じで、80年代へのリンクにちょうどいいかも。

 わたしの語ろうとしている都市(東京)は、次のような貴重の逆説、≪いかにもこの都市は中心をもっている。だが、その中心は空虚である≫という逆説を示してくれる。

 自分で引用を引用していて、奈須力高めのテキストだと今思った。

 理想を追う美しさの反面、主体者である衛宮士郎は空っぽだったのか、とか、黒桐幹也が愛した(少女の)両儀式は、第三の両儀式の幻影だったのか、とか。そんなお話が、繁栄と空虚さが同居した都市風景(「空の境界」なら巫条ビルなど)とリンクしながら描かれていくのが奈須作品です。そんな感覚は、おそらく「魔法使いの夜」にもある。

 ◇◇◇

 そんな感じで、コンプティークに関しては9月10日発売の10月号も別冊で「まほよ」特集ということで、そっちにも期待。

 というか、僕の感覚ではゲーム本体の発売も間近だよな(9月30日)。休暇の調節に入らないと(真面目な顔をしながら)。

コンプティーク 2010年 09月号 [雑誌]
コンプティーク 2010年 09月号 [雑誌]

うたかた花火/星が瞬くこんな夜に(初回生産限定盤)
うたかた花火/星が瞬くこんな夜に(初回生産限定盤)

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July 23, 2010

魔法使いの夜、応援バナーなど

 どうも、相羽です。

 TYPE-MOONオフィシャルサイトで『魔法使いの夜』の応援バナーが配布になったので、とりあえずブログTOPに設置してみました。

 敢えてキャラクター絵のヤツじゃなくて、個人的に一番インスピレーションを貰っている背景絵で。ちゃんと用意している辺りに「分かってるな」感を感じます(笑)。

 次に情報が出るのは、おそらく特集が組まれるという8月10日発売の「コンプティーク9月号」でしょうか。

 夏コミと合わせて、色々楽しみです(^_^;

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June 25, 2010

魔法使いの夜ED曲「星が瞬くこんな夜に」も予約開始

 「TYPE-MOONエースVOL.5」にて『魔法使いの夜』のエンディング曲をsupercellが手がけることは発表されておりましたが、そのエンディング曲、『星が瞬くこんな夜に』は、8月25日に発売されるとのことです。

 supercellのジャケットデザインなどやっておられるうーさーさんのサイトより情報入手。

 『NARUTO-ナルト-疾風伝』の新エンディング曲「うたかた花火」とのダブルタイアップ、両A面CDで、既に予約始まっておりました。ゲームより先にエンディング曲が発売ってことですねー。

うたかた花火/星が瞬くこんな夜に(初回生産限定盤)

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June 24, 2010

魔法使いの夜、予約開始

 『魔法使いの夜』、事前情報通り、24日の本日予約開始です。

 Amazonさんだけでも、「オリジナル特典ポストカード付」となっていることから、各種店舗(ソフマップとかメロンブックスとか)特典もそろそろ発表になるかと思います。

 というか、TYPE-MOON公式も今日更新される気がするので、更新されたらまたブログ書きますね。

 とりあえず僕はAmazonでOKなのでさっそく予約です。地方な上介護生活なので、そもそも中々店舗では買いにくい訳なんで、こういう時は(いや普段からですが)Amazonありがたいっス。

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)
魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)

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June 23, 2010

魔法使いの夜、6月24日から予約開始

 アキバBlogさんの秋葉原レポート記事経由ですが、どうも『魔法使いの夜』は明日6月24日から予約受付開始の模様。

6月24日予約開始 TYPEMOON「魔法使いの夜」 ポスターいろいろ出た:アキバBlog

 こういうのはAmazonなどのWEB流通関係の予約開始も同時な場合が多いです。

 店舗特典みたいなもの(ソフマップ特典とか、メロンブックス特典みたいなヤツ)も今後発表される気はするんですが、とりあえずAmazonで予約しておこうかと今の所は思っております。あんまり、この前の『TYPE-MOONエースVOL.5』のタペストリークラスだったら心動くかもですが、テレカとかだったら後で絵が画集に収録されればそっちでじっくり見たい感じなんで。

 後は、プライベートの介護問題さえなければ、当日そういうショップ(とらのあなとか)に並んで買ってみるっていうのもイベント感覚でいいんですけどねー。今のところちょっと難しいかな……。

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June 22, 2010

TYPE-MOONエースVOL.5/感想

 『魔法使いの夜』特集だけ先に別記事で書いてしまいましたが、改めて『TYPE-MOONエースVOL.5』全体の感想です。続きを読む

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June 21, 2010

『魔法使いの夜』9月30日発売決定/TYPE-MOONエースVOL.5

 どうも、相羽です。

 事前にTwitterでネタバレツイートを食らっていたのですが、本日発売の『TYPE-MMONエースVOL.5』で自分の目で確認。

 『魔法使いの夜』、2010年9月30日に発売とのことです。休暇の準備しなきゃ!(エー)

 『TYPE-MOONエース』の感想自体また書こうと思いますが、とりあえず『魔法使いの夜』特集部分。

 毎回公開されるCGは何度も見返してしまっているんですが(VOL.3の「早朝の町を歩く青子」は100回は眺めた)、今回もため息が出る。背景CG、風景画が凄くいいんだな、『魔法使いの夜』は。今度どういう人達が作ってるのかチェックしておこう。

 そして、

 「鏡の国の戦い」

 と、

 「忍び寄る影 凶歌を織る自動人形」

 のコピー&CG。

 前者はまあ、久遠寺有珠(くおんじ・ありす)って言うくらいだから、何かしら『アリス』(ルイス・キャロルのね)とリンク(というか本歌取りというかパロディというか)した物語が織り込まれているのでしょう。本当どこまでも僕のど真ん中を狙ってくる作品だ。

 後者は、「人形」のキーワードから、ちらちら情報出てましたが、やっぱり橙子さんも出てくるのね。『空の境界』時よりも遥にろくでもないようなことがちらっとインタビューに書いてあったので、楽しみ。さらに姉妹要素まであるってことか、く、どこまでも僕のど真ん中を狙ってくる作品だ……。

 とりあえず、「TYPE-MOONエース」読んで興奮したままの更新をば。

 しかし、今日は一日「TYPE-MOONエース」読んでいたい勢いです。商業紙雑誌はビジネス的に苦戦しているご時世ですが、テーマをニッチに絞って(この雑誌なら「TYPE-MOON」オンリー)圧倒的なクオリティを出して濃い顧客に訴求というのは、生き残っていく一つの作戦かもなー。

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)

TYPE-MOON ( タイプムーン ) エース Vol.5 2010年 07月号 [雑誌]
TYPE-MOON ( タイプムーン ) エース Vol.5 2010年 07月号 [雑誌]


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June 16, 2010

魔法使いの夜/ラフ

100614

 先日のボールペン画の下書き。

 こちらの方がラフっぽいですかね。

 その後イメージ掴んで下絵も描いてみたんですが、どうもピンと来なくて現在保留中。背景も込みで組み立てていくと今の実力では大変です。

 また、背景に関しては80年代の風景というのが結構な関門。

 その点、「TYPE-MOONエース」なんかで公開されている風景CGは、ちゃんと80年代だと感じられるのが凄い。僕の場合80年代は小学生とかそれくらいでしたが、幼い記憶にある風景を、ムクムクとくすぐってくれるCGばかりです。

 時間の流れは緩やかでも、経済はバブル末期。狂騒が喪失感に変わっていく頃の、微妙な風景の中に存在しているキャラクター達。『空の境界』でもバブル崩壊後の退廃的な建築物なんかを印象的に使っていましたが、こういう何気ないワンカットで色々表現するのは本当上手いよなー。

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June 14, 2010

魔法使いの夜/イラスト/ボールペン画/100613

青子・有珠/ボールペン画/100613

 『魔法使いの夜』より青子と有珠。

 ボールペン画としてしまいましたが、どちらかと言うとカラー絵前のイメージラフです。

 ノリが持続しそうだったら、イメージを踏まえたカラー絵に仕上げてみたいかなと思っています。

 こんな感じで去年から絵もやる気出して描き始めたので、時々TYPE-MOON二次創作もアップしていこうかなと思っております(^_^;

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June 12, 2010

TYPE-MOONエースVOL.5の表紙が

 TYPE-MOON公式に、『TYPE-MOONエースVOL.5』の表紙が(また仮のものかもしれないですが)。

 描き下ろしの青子絵やばい。一撃で感情が反転するイラストって本当あるよなー。昨日はふて寝したくらいの勢いでイマイチだったんですが、今朝このイラスト見たら、『魔法使いの夜』をやるまでは最低限死ねぬとマジで思いましたよ。

 娯楽は氾濫して、話題になるスピードも、話題として消えていくスピードも上がっている。それこそ時々奈須さんが言及してるように「消費」とでも言うように。

 そんな中で、期待感だけでも、一生ものの作品になりそうな予感を抱かせるという時点で、凄いことかと思います。

 広報の仕方も、かなり高いレベルでアクロバティックなことをやっておられる。どちらかというと、Twitterで制作過程を逐一実況みたいなプロモーションが流行ってるんですが、敢えて逆を行っています。徹底して情報は出さない。出す時は、1枚のイラストで一撃で魅了する……という、プロモーション担当者のレベルもかなり高くないとできないことをやっています。

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May 09, 2010

そろそろ

 お久しぶりです。相羽です。

 そろそろ『魔法使いの夜』に合わせてこのブログも再起動していこうかと思います。

 とりあえずオフィシャルの方で『TYPE-MOONエースVOL.5』が6月21日に発売と告知されたので楽しみです。VOL.4で奈須さんが「次に情報を出す時は発売日が決まった時と誓っていました」と書いていたので、いよいよ発売するのやもしれません。

 とりあえずこやまひろかずさん原画の諸々の絵が好きでして、ゲーム本編前から画集を出して欲しい勢いですよー。TYPE-MOONエース収録の、「早朝の街と傘をさして歩く青子」の絵とかヤバいです。何度も眺めています。

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