August 25, 2010
コンプティーク9月号感想と、『星が瞬くこんな夜に』届きました。など
●コンプティーク2010年9月号/感想
新しいCGとかは公開されないんじゃないの、表紙絵だけで儲けもの、くらいに思っていたんですが、コンプティークナメてました。有珠の魔術から新キャラ立ち絵、新公開のCG、ショップ特典のイラストラフまでと盛りだくさんな内容でした。TYPE-MOONエース並、だと……。
有珠の魔術は、「物語」の幻想の顕現。ゆえに有珠=アリスとかかってるっぽいし、公開されてるCGに青い鳥とかも映ってるっぽい。「Fate」や「空の境界」以前の奈須作品の原型ということで、Fateの物語に出て来た英雄の召還や古典物語を本歌どって古典物語(例えばアーサー王伝説)と作品本体の物語(Fateという物語)とを行き来する構造とか、原液的なアイデアはこの有珠の魔術にあったのかもしれない。
つかこれ、人形師(橙子さん)VS物語師(有珠)っていう展開になるってことか? 熱すぎるな……。キャラクターに息吹を吹き込む的な意味合いは同じでも、物質と想像の点で異なる……的な。
・新キャラ
文柄詠梨(ふみづかえいり)、周瀬律架(すせりつか)、周瀬唯架(すせゆいか)の三人で、いずれも聖堂教会関係者(仮)。
おおう、やっぱり聖堂教会一派も物語に関係してくるっぽい。いよいよ奈須世界の最新作にして原風景という感じ。それを言い出すと、「物語」も「人形」も「教会」とは色々連想が働く訳で……。事前情報からして、Fate的な強者と弱者(「空の境界」なら荒耶宗蓮と臙条巴で表現した主題と言ってもよいかも)の主題も絡んでくるっぽいので、青子(強者を認めるも弱者を捨てきれない)と教会のストーリーも楽しみ
◇◇◇
●星が瞬くこんな夜に
supercellによる「魔法使いの夜」エンディング曲。この曲目当てでしたが、収録されてる3曲全部良かった。
なんか、この言葉使ってれば今のところ「まほよ」は語れるんじゃないかという感じですが(汗)、「80年代」のミュージックシーンの、現代のリビルドヴァージョンという印象を受けました。
おそらくは、作中はWINKがポップシーンを駆け抜けている反面で、猪瀬直樹『ミカドの肖像』のプロローグで「MIKADO」というデュオに関する評論が論じられていたような時代。
一時の繁栄と、その中にある空虚、両方が同居した時代の黄昏時のお話。そんな予感。
都市とかビルディング自体が奈須作品では印象的に使われているのですが、『ミカドの肖像』のプロローグのロラン・バルト『表徴の帝国』の引用部分は奈須力全開な感じで、80年代へのリンクにちょうどいいかも。
わたしの語ろうとしている都市(東京)は、次のような貴重の逆説、≪いかにもこの都市は中心をもっている。だが、その中心は空虚である≫という逆説を示してくれる。
自分で引用を引用していて、奈須力高めのテキストだと今思った。
理想を追う美しさの反面、主体者である衛宮士郎は空っぽだったのか、とか、黒桐幹也が愛した(少女の)両儀式は、第三の両儀式の幻影だったのか、とか。そんなお話が、繁栄と空虚さが同居した都市風景(「空の境界」なら巫条ビルなど)とリンクしながら描かれていくのが奈須作品です。そんな感覚は、おそらく「魔法使いの夜」にもある。
◇◇◇
そんな感じで、コンプティークに関しては9月10日発売の10月号も別冊で「まほよ」特集ということで、そっちにも期待。
というか、僕の感覚ではゲーム本体の発売も間近だよな(9月30日)。休暇の調節に入らないと(真面目な顔をしながら)。
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