June 24, 2012
Fate/Zero/第24話/「最後の令呪」/感想(ネタバレあり)
一方で切嗣は、100人と200人をはかりにかけたら、100人を殺して200人を生かす、という行動原理で正義(この言葉の意味はstay nightで変わるけど)を断行してきた理想の求道者なので、当然切嗣理論では、他者に悪をなす言峰綺麗は最初から抹殺しなければならない存在。同じく沢山の人間を殺すアンリマユ(この世全ての悪)を、でもあれは「生まれるのを望んでいる」と、本質が悪でも世界に生まれてきていいでしょ、と己の存在をかけて主張する言峰と、100人助かるなら当然1人(悪)は殺すよ、という切嗣の対立なのです。
切嗣はそのあり方ゆえに100人助けるために、殺さなければならない1人がアイリスフィールやイリヤでも殺さなくてはならなくて慟哭し、綺麗はずっとどうして自分は元から切られる側(悪)なんだと苦悩する。世界の仕組みは詰んでいる。という物語。
最終的には、この話の結末は「stay/night」の桜ルートまで出ない。「<超絶ネタバレ>衛宮切嗣がアイリスフィールに言ってやれなかった言葉、「俺は、桜だけの正義の味方になる」で衛宮士郎が桜を抱きしめる。その解答を見届けたイリヤが……」。アニメZeroから入った人にはやっぱりゲームstay/night本編もお勧めしたいなー。セイバーさんの話もセイバールートまで終わらないし。

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